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文学・評論 外国の著者5
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文学・評論 外国の著者5
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文学・評論 外国の著者5
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ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)


J.D.サリンジャー
¥ 924 在庫あり。
★★★★

ライ麦畑でつかまえて (白...
フィールドオブドリームの時にシューレスジョーと並んで読んだ本。非常に不思議な本でしたが、やはり青春の本であり、中高生くらいに読むのがよいのでしょう。確かに当時は村上春樹(ノルウェイの森)と村上龍(愛と…のファシズム)が流行っている時代であり、なんとなく共通性は持っていませんでしたが、気持ちもフィールドオブドリームスの映画のアイテムの1つとして読んだため、さほど感動はしませんでした。青春小説かなという感じです。禁書となったとされた本書の取り扱いに対し、PTAのおばさんに対し、「スターリン…」と叫んでいた奥さんの意味、わかったような気がしました。今ではさほど衝撃的ではないですが、時代性を感じます。レビューを書こうと思ったら、すでに235ものレビューがあって、一瞬ひるんだ。 しかし、俺には俺の見方がある。 著者のJ.D.サリンジャーは今年、2010.1.27に亡くなった。これを機会に新聞のコラムやエッセー欄にサリンジャー賛辞の記事が沢山出た。青春小説の傑作だそうで、落合恵子とか、若者に説教したがり屋が特に褒めちぎっていた。そこで俺も読んでみようと思った。断っておくが、俺は75歳のじじいだ。...

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)


J.D.サリンジャー
¥ 924 在庫あり。
★★★★

キャッチャー・イン・ザ・ラ...
フィールドオブドリームの時にシューレスジョーと並んで読んだ本。非常に不思議な本でしたが、やはり青春の本であり、中高生くらいに読むのがよいのでしょう。確かに当時は村上春樹(ノルウェイの森)と村上龍(愛と…のファシズム)が流行っている時代であり、なんとなく共通性は持っていませんでしたが、気持ちもフィールドオブドリームスの映画のアイテムの1つとして読んだため、さほど感動はしませんでした。青春小説かなという感じです。禁書となったとされた本書の取り扱いに対し、PTAのおばさんに対し、「スターリン…」と叫んでいた奥さんの意味、わかったような気がしました。今ではさほど衝撃的ではないですが、時代性を感じます。レビューを書こうと思ったら、すでに235ものレビューがあって、一瞬ひるんだ。 しかし、俺には俺の見方がある 著者のJ.D.サリンジャーは今年、2010.1.27に亡くなった。これを機会に新聞のコラムやエッセー欄にサリンジャー賛辞の記事が沢山出た。青春小説の傑作だそうで、落合恵子とか、若者に説教したがり屋が特に褒めちぎっていた。そこで俺も読んでみようと思った。断っておくが、俺は75歳のじじいだ。翻...

キャッチャー・インザ・ライ


J.D.サリンジャー
¥ 1,680 在庫あり。
★★★★

キャッチャー・インザ・ライ
フィールドオブドリームの時にシューレスジョーと並んで読んだ本。非常に不思議な本でしたが、やはり青春の本であり、中高生くらいに読むのがよいのでしょう。確かに当時は村上春樹(ノルウェイの森)と村上龍(愛と…のファシズム)が流行っている時代であり、なんとなく共通性は持っていませんでしたが、気持ちもフィールドオブドリームスの映画のアイテムの1つとして読んだため、さほど感動はしませんでした。青春小説かなという感じです。禁書となったとされた本書の取り扱いに対し、PTAのおばさんに対し、「スターリン…」と叫んでいた奥さんの意味、わかったような気がしました。今ではさほど衝撃的ではないですが、時性を感じます。レビューを書こうと思ったら、すでに235ものレビューがあって、一瞬ひるんだ。 しかし、俺には俺の見方がある。 著者のJ.D.サリンジャーは今年、2010.1.27に亡くなった。これを機会に新聞のコラムやエッセー欄にサリンジャー賛辞の記事が沢山出た。青春小説の傑作だそうで、落合恵子とか、若者に説教したがり屋が特に褒めちぎっていた。そこで俺も読んでみようと思った。断っておくが、俺は75歳のじじいだ。翻...

人間の土地 (新潮文庫)


サン=テグジュペリ
¥ 580 在庫あり。
★★★★★

人間の土地 (新潮文庫)
「彼は地図をひろげ、匪賊の侵攻を、さながら美しい王女様の伝説でも語るように、示された」 死は生を際だたせる光だ。自ら進んで死と共に生きることがゆるされた時代のおとぎ話。 ああ、なんておもしろいのだろう。 胸がときめく。高鳴る。 翻訳した堀口大学の、わざと引っかかりを作ったような日本語も、読者の冒険への憧れをつのらせる。 雲海の上、静寂を突っ切って飛ぶ心持ちや、遠い空港からの通信。危険な旅に命を落としてゆく僚友たち。 「冒険」という言葉が人の心に呼び起こす高揚や儚さ、果てのない広がりが、この1冊にすべて収まっている。 表紙をかざる宮崎駿のイラストもいい。 わたしが男の子で、15歳のときこの本に出会っていたら、飛行機乗りをめざすか、叶わないなら飛行機乗りの登場する冒険活劇を作りたいと思ったにちがいない。10年前に読んだら意味がよくわからなかったけど、今なら十分理解できます。聖書が「book of books」といわれることも納得ですね。内容については他のレビュアーの方が書かれている通り、素晴らしいものです。一度で終わらず、事ある度に読み返したりしています。この本は基本的にはサン=テグジ...

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)


サリンジャー
¥ 460 在庫あり。
★★★★★

ナイン・ストーリーズ (新...
全編を通して、目に見えるもの、耳に聞こえるものしか描かれていない。 登場人物の心中は一切書かれず、動作と会話の描写だけ。読者はそれから何かを読み取るしかない。 でも、それは人間が現実で日常的にやっている事の筈だ。 漫画等が受け入れられやすいのは、登場人物の心情が描かれるからだろう。 モノローグが多いほど人物を理解し易く、感情移入し易い。つまり感動し易い。 そういう近道を一切排除したサリンジャーの作品群。 この作品に続く「フラニーとゾーイー」「シーモア―序章―」を読めば、理解が深まると思う。 「ナイン・ストーリーズ」に登場する人物のうち何人かが血縁関係にある事が解るので。 「バナナフィッシュにうってつけの日」の主人公は、七人兄弟姉妹の第一子。 「コネティカットのひょこひょこおじさん」の主人公の亡き恋人は双子で第四子か第五子。 「小舟のほとりで」の少年の母親は第三子。 全員が、普通の両親のもとに生まれた天才という名の畸形児。 吉田秋生氏の「BANANA FISH」への引用は有名だが、 鴨居まさね氏の「秘書・恵純18歳」の主人公の名前も「エズミに捧ぐ」か...

ライ麦畑でつかまえて―The catcher in the rye 【講談社英語文庫】 (Kodansha English library)


J.D.サリンジャー J.D.Salinger
¥ 798 通常4〜5日以内に発送
★★★★★

ライ麦畑でつかまえて―Th...
The main character is a spoiled college student who has no desire to improve himself and to be independent. His indulgence continues almost to the end of the story, which irritated me but at the same time made me feel that this was a skillful method for conveying the author’s message that was hidden in the last to those who were under the same circumstances because they could naturally see themselves in perspective. This novel was written long fifty-eight years ago by the author who is now nine...

星の王子さま (新潮文庫)


サン=テグジュペリ
¥ 500 在庫あり。
★★★★★

星の王子さま (新潮文庫)
いつの間にか近づいているのだろうか。 数字にしか興味のなく、 数字でしか想像できないおとなに。 「いちばんたいせつなことは、目に見えない」のに、 見よう見ようといつの間にか肩に力が入っています。刊行後60年以上経った今でも世界中の人々から愛されている作品です。 とても読み易く、本当に大切なものは何かを考えさせられる本なので、ぜひ、一度は読まれてみて下さい。おすすめです!!本屋でふと目にとまった「星の王子様」。昔、ホントに小さい頃、絵本で読んだ記憶があります。空から砂漠に王子様が降りてきて・・・、なんかちょっと悲しい話だったような・・・。とイマイチい出せなかったこともあり、購入。 砂漠へ不時着した飛行機操縦士の「僕」と、星から星へと旅を続け、地球へたどり着いた「王子様」の出会いから始まるお話で、「あなたにとって本当に大切なものは何?」と問いかけている内容のように感じました。 あとがきを読むと、どうやらこの物語は作者自身の人生を基に描かれたものらしいです。あとがきを読んだ後に「王子様」を子供の頃の作者、「僕」を大人になった作者(実際、作者はパイロットだった)に置き換えててみる...

星の王子さま―オリジナル版


サン=テグジュペリ
¥ 1,050 在庫あり。
★★★★★

星の王子さま―オリジナル版
そこには、たしかにヒツジが描かれていた。 実際には、真っ白な紙に「しかく」が描いてあるだけだった。 だけど王子さまは「箱に入ったヒツジ」と言った。 彼が見ているのは、「目に見えているもの」だけではなかった。 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。」 子どもってすごい。 子ども心を忘れちゃいけない。 小説や評論だけでなく、 「絵本」も読むおとなでありたいと思うようになった。 いつのまにか大人になり、 いつのまにか疑問を持たなくなった大人たちのルール。 この本は、子どもからみた「おとな」の滑稽さを教えてくれる。 忘れかけていた、「数字」では測れない大切さを思い出した。 真っ白な紙に、「しかく」が描かれている。 この本を読んだあと、その絵はただの「四角の絵」ではなくなる。 その四角の中に、目には見えない「なにか」が見える。 そして、世界で一枚の自分だけの絵に変わる。 心で見ることを教えてくれる。 大人に読んでほしい、大人の絵本。 最近、Don Quijoteを読んでいて『星の王子様』がスペインのDon Quijo...

ハムレット (新潮文庫)


シェイクスピア
¥ 420 在庫あり。
★★★★★

ハムレット (新潮文庫)
亡きデンマークの国王の息子ハムレットは、父を失った悲しみと父の死後に 即居した彼の弟の現デンマーク王とそんな彼の后となった母への憎しみにく れていたある夜、野で亡霊となった父と再会する。憎しみに満ちた表情をす る父によって彼の死に胸のざわつきを覚えた彼だが、再びあった亡霊からあ る重大な事実を知らされることとなる。父の死と叔父の即位の裏には、凶悪 な陰謀が仕組まれていたのだった…。 シェイクスピアの四大悲劇のひとつにして、彼の代名詞ともいえる『ハムレット』 は、エディプス的要素も取り入れられた、凄惨な復讐譚だ。しかしそんなストー リーの中でも、ひときわ異彩を放っているのは、主人公ハムレットのその真意の 見えぬ多面的なキャラクターだ。時に義父や后をあきれされる道化を演じたかと 思えば、そんな義父によって仕向けられた自分を処刑させる名目の使いならば、 たとえ級友であったとしも逆に陥れ断頭台に送り込むほどの狡猾さと冷徹さをあ わせもつ。 彼の真意はいったいなんなのか。彼に感情移入してことの顛末にはらはらしてい る読者や観客にすればやきもきするところだが、それは明かされぬまま、劇は終 幕...

ハツカネズミと人間 (新潮文庫)


ジョンスタインベック
¥ 340 在庫あり。
★★★★★

ハツカネズミと人間 (新潮...
レニーの2回の暴力(?)シーンが鮮やか。キャラがそれぞれ立っている。 表題のmenは「人間」よりも「男たち」というほうがいいような気がする。切ない感じが心に残る。 (1)人間が生きていく上で、夢を持つことが必要なこと、話し相手となる友人が必要なこと、 (2)アメリカの人種問題、 (3)人間の見栄っ張りの浅はかさ、 (4)魅力的だが落ち着きのない妻をもつことの問題、 などなど色々な人間の側面を短編の中に凝縮して描き出していて、良い作品と思う。 ただ、今の僕としては、著者の思索がはっきり提示される話が好きであり、その点トルストイと比べ物足りない感じがする。 知恵遅れのレニーは「イワンの馬鹿」のイワンを思わせるが、イワンは馬鹿で正直ゆえに幸福に向かうが、レ二ーは馬鹿であることが人との関わりの中で人を傷つける方向に向かってしまい自らの破滅を招く。 1930年代のアメリカの渡り農業労働者は単独で農場から農場へ渡り歩いた。ジョージとレニーは例外の1組である。前半、ふたりが信頼関係を結ぶに至る話が挿まれる。終盤に事件が発生し、その時、ジョージはどのような行為を選択するのか。ジョージの内面の葛藤の記...

フラニーとゾーイー (新潮文庫)


サリンジャー
¥ 500¥ 594
★★★★★

フラニーとゾーイー (新潮...
何度も読み返した小説です。 フラニーの気持ちには共感できないし、ゾーイーの最後の言葉も 意味がわかりませんが 最初から最後に至るまでの言葉のやり取りが面白かったです。爆笑問題の太田さんが強烈にお勧めしていたので読んでみたけど、 実際の内容と彼の解釈とは違うような。(苦笑 一言でいえばこの本は、キリスト教の説法本ですね。w 僕が思うに、世の中の不条理だとかエゴだとか、生きるに 苦しいと思う多くの事は、結局は神を持ち出さないと 逃れることが出来ないのかと、無宗教な自分には、ちょっと ブルーな気持ちになりましたよ。ええ(苦笑 あーあ、この世知辛い世の中に、こんな本を読んでると、 また西洋コンプレックスに拍車がかかりそう。 彼らがこういう意識を人生のモチベーションとしてるなら、 所詮は西洋文化の上っ面にしか過ぎない個人主義=利己主義に 汚染された日本の将来は?・・・ 「サトリ」という妖怪がいる。人の心の内を読んで、逐一口に出してくれるお節介な妖怪。 グラース家の子供たちは、人類にとってのサトリなのだ。 嘘や見栄や自慢や自己弁を、見破られたいと思う人は少ない。 しかしそれを見破る方...

終わりと始まり


ヴィスワヴァ・シンボルスカ 沼野充義
¥ 1,470 通常2〜5週間以内に発送

終わりと始まり
・・・

マクベス (新潮文庫)


シェイクスピア
¥ 380 在庫あり。
★★★★★

マクベス (新潮文庫)
この本の素晴らしさは他のレビュアーの方が書かれていますので 個人的に疑問に思っている事を書きます。 この本のあとがきではマクベスはシェイクスピアがジェームス1世(元々スコットランド国王 ジェームズ6世、エリザベス1世死後イングランド国王も兼ねる)のおべっかの為に 作られたと推測されているのですが果たしてそうなのでしょうか? 確かにスチュアート王朝の始祖バンクオーも出てくるのですが あっけなく死んでしまいます。 普通なら将軍バンクオー(実は伝説の人物)の話の方が題材として妥当だと思うのですが。 実は「マクベス」はスチュアート家礼賛と見せかけてシェイクスピアが ジェームズ1世を出し抜いた作品じゃなかったかと最近思えてきました。 マクベスの奥さん…マクベス夫人は夫をけしかけ王を殺させて王位を簒奪させる。 このマクベ夫人に良く似ているのがジェームズ王の母親メアリ・スチュアートなのです。 生まれながらの女王メアリは側近を殺された恨みから夫を情夫のボズウェルに殺させ 彼を王位につけさせた。―そしてスコットランド内乱で敗北しイングランドに亡命、 エリザベスによって幽閉させられた後はエリザベス暗...

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))


サン=テグジュペリ
¥ 672 在庫あり。
★★★★★

星の王子さま (岩波少年文...
この本を読んで自分でも気づかないうちにに大人になっていってることに気づき、涙が出ました。この中に出てくる花に対する言葉がBUMP OF CHICKENの『花の名』という唄の一節を思い浮かべさました。「あなたが花なら 沢山のそれらと変わりないのかも知れない そこからひとつを選んだあなただけに歌える唄がある 僕だけに 聴こえる唄がある」この唄と同じ様に、僕にとって星の王子様はたくさんの大切なことを思い出させてくれる大切な本になりました。 高校生の頃に(実存主義研究がテーマにあって)読みたかった本ですがずっと読みそびれていて、最近になってようやく読む機会がありました。 少年文庫ですが、本当に小さな子供さんには少々難解な内容です。幼いお子さんならこんな王子様が地球にやってきてやがて旅立ったんだよという物語としてしか読むことができないでしょう。単純に童話としての理解ならばそれでも良いと思います。それなりに夢のある話に仕立て上げられているでしょうし、分からない部分は親が話して聞かせればよいということになります。でもこの物語は小さな星の住人が旅して、人間社会のむごさ、くだらなさあるいは逆に喜び、...

夜間飛行 (新潮文庫)


サン=テグジュペリ
¥ 580 在庫あり。
★★★★★

夜間飛行 (新潮文庫)
危険を冒してまで自らの職責を果たそうとする気高き者たちが美しく描かれています。 操縦士たちは闇に向かって飛び立ち、ときに雷雨突風を伴った嵐のなかで孤軍奮闘し、 ときに満々と輝く星辰を縫って飛行します。 彼らが孤高で美しいのは、いつ訪れるかもしれない死の硬度によって生が彫琢され 玉としての価値を維持しているからだと思います。 そして、夜間飛行による郵便事業の存亡を、その肩に担う 支配人リヴィエールは確固たる信念によって 人員に規律を守らせ厳しい態度で接することを終始貫いていますが、 心の奥底は 「愛されようとするには、同情さえしたらいいのだ。 ところが僕は決して同情はしない。 いや、しないわけではないが、外面に現さない。」 という言葉からうかがい知ることができます。 他人以上に自分を律し、不測の事態にいつでも対応しておけるように しているリヴィエールの冷たい美意識が伝わってきます。 「星の王子さま」の作者が書いた作品だけど、その雰囲気は「星の王子さま」とは似ても似つかない。 「星の王子さま」がふんわりとした優しい作品だとしたら、「夜間飛行」には優しさは欠片も出てこない。 あ...

読書について 他二篇 (岩波文庫)


ショウペンハウエル
¥ 525 通常4〜5日以内に発送
★★★★★

読書について 他二篇 (岩...
高校時代に読んだ本だ。30年ぶりに再読して驚愕した次第である。本書で著者は読書の害を説いている。理由としては二点だ 一点目。著者は 悪書の多さを嘆いている。売文家が 金が名誉の為に 愚にもつかない本を書き散らかしていると断言している。この状況は そのまま情報過多の現在に通じる。著者の時代と違い、本以外にもTVやネットというマスメディアを手に入れた僕らは 更に情報の海に溺れている。その中で 正しい情報にどうやってアクセスすれば良いのか。それが死活的に重要な時代になった。情報の選別をきちんとできないでいると 結局 どこにも行けなくなる。著者が嘆いたのは160年前の話だが その嘆きに共感できるということには驚きを感じた。 二点目。情報を選別し 正しい情報に辿り着いたとしても そこに第二の罠が有ると著者は言う。「読書は他人にものを考えてもらうことである」であるとか「まる一日を多読に費やす勤勉な人間は しだいに自分でものを考える力を失っていく」という警句は現代にしても新鮮だ。本を読むことで 何かを考えてしまった気になることを否定できる人は少ないと思う。 本書はネット時代の現代...

知性について 他四篇 (岩波文庫)


ショーペンハウエル
¥ 588 在庫あり。
★★★★

知性について 他四篇 (岩...
ショーペンハウアー哲学の最大の魅力は、何といってもそのわかりやすさであろう。それが仇となってアカデミズムの世界では軽視されがちだが、わかりやすさと深さとは決して矛盾しない。概念ではなく直観を重視したその哲学にふさわしく、彼の叙述は具体的でありカントやヘーゲルなどの難解さとは一線を画している。 本書はそんなショーペンハウアーの魅力を最大限に伝えるアフォリズム集『パルエルガ・ウント・パラリポメナ』の中から、主に認識論に関する雑文を抜粋した哲学エッセイ集である。岩波文庫からは同趣向の本が計三冊出ているが、それらの中では本書が最も哲学的であるとは言える。 ショーペンハウアーは比喩が上手く、ときに詩的ともいえる表現を使うことさえある。例えば時間と空間が客観的実在ではなく主観的形式に過ぎないというカントの観念論を表現するのに「世界の事物は時間という縦糸と空間という横糸が織り成す織物の上に盛られる」というような言い回しを使ったりする。あるいは同じく空間の主観性を証明するのに「われわれは空間を空っぽにすることはできるが空間そのものを取り払って考えることはできない」という巧みな論理を持ち出したり...

赤と黒 (まんがで読破)


スタンダール
¥ 580 在庫あり。
★★★★★

赤と黒 (まんがで読破)
まんがで読破シリーズは、いくつか読みましたが、読みやすい絵柄とそうでないのとあります。 この赤と黒は、少女漫画っぽい絵柄で、話の流れを見るのにわかりやすく良かったです。 気に入りました。むかし、確かに小説を一度読んだような気がするのですが、ちっとも覚えていませんでした。 しかし、マンガを読んでみると、なんと、これが、よくわかるのです。 あらすじだけでも、ちゃんと頭に入れてしまえば、また原書を読む気になろうというものです。 マンガ化されたことで、ずいぶん近づきやすいものになりました。 原作は、なおいっそうよいものだと思いますが、とりかかりには、本書はいい本だと思います。 恋愛も、友情も、裁判も、何から何まで熱いので、 カルチャーショックを覚えました。 法廷で、ジュリアンが被告人として陳述をする見せ場のシーンがあります。 「……今回の事件は僕の計画性がまいた悲劇です(以下略)」 この台詞、いいです。私も一回言ってみたいよと、ゾクゾクしました。中学生のときにエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を読んで猛烈に感動したことを今も憶えているが、「赤と黒」も当時の多感な時期に読むべきだったと、今回ま...

リア王 (新潮文庫)


シェイクスピア
¥ 420 在庫あり。
★★★★

リア王 (新潮文庫)
シェイクスピアの作品で『リア王』が、僕は一番好きです。 それは、人の本心を見抜く難しさと、親子の関係、高齢になったリア王の栄枯盛衰。 年齢を重ねてきて、この物語が伝える内容が心に染みてくるからです。 いろいろな社会、組織の中で、リア王の心境になることがあるかも知れません。 リア王から、「人を信頼するとは何か?」「愛情とは?」などを学びながら読んだことを思い出す貴重な1冊です。マクベス、ハムレット、オセローと並ぶシェイクスピアの4大悲劇のひとつ。 単なる小説として読むと、序盤の話の筋からして、不自然な気がします。 老王リアが、退位にあたり3人の娘に財産分与をしようとするが、 2人の姉は心にもない甘言でリア王に取り入り、末娘のコーディリアは 心のこもった率直な言葉をもらすため勘当の身となってしまう。 ただ、このくだりで、リア王のコーディリアに対する怒りが急過ぎて、不自然に感じてしまいます。 ここをリア王の老いによる耄碌と取ることで、読み進むこともできるが、小説としては不完全さが残ります。 やはり舞台むきな話なのだと思います。舞台だとそういう不自然な部分も舞台ならではの「型」とし...

ヴェニスの商人 (まんがで読破)


シェ イクスピア
¥ 580 在庫あり。
★★★★★

ヴェニスの商人 (まんがで...
ずっと昔に読んだ本でした。 まんがの形で読み返すとまた面白いですね。 悪役のシャイロックが完全な悪人というわけではないように思います。 もう一度、原作を読んでみます。 名作文学をまんが化するのに賛否両論あるかと思いますが、 人物像などイメージして理解しやすいので、 このシリーズには期待しています。この作品はおもしろい。 話がどんどん進んでいき、意外な展開に進んでいきます。 とてもスピード感があり、読破後に呼んでよかった、おもしろかったという余韻が残ります。私は恥ずかしながら、シェイクスピア作品は『ロミオとジュリエット』 しか読んだことがありません。 この漫画版『ヴェニスの商人』は何の先入観なしに読みましたが、 原作がかなり面白いことや、現在私たちが触れている文学をはじめとした 多くの芸術に強い影響を及ぼしたことが伝わります。 登場人物が多いので、いきなり原作を読んでも人物の相関図などごっちゃになって、 挫折していると思う。 活劇性、悲劇性、冒険談性のあんばいが程良くて、すっごく面白かったです! そこにもってきて、三組の男女の恋愛も盛り込まれていて非常に濃い内容でした。 特に、...